東北大学の今村文彦教授が長町-利府線断層帯による直下型地震のリスクや事前防災・BCP策定の重要性を講演しました。

防災を経営課題に!仙台市東部の経営層向け地震防災セミナー開催

2026年8月7日(金)、東北大学副学長・災害科学国際研究所の今村文彦教授は、仙台市東部の卸町商業地域の経営者層を対象としたセミナーに参加し、「東日本大震災の振り返りと今後の地震防災」と題した講演を行いました。この地域は長町-利府線断層帯の走る地域にあり、地震災害に対する日頃からの備えの重要性が認識されており、当日は約120名の参加が得られ高い関心が寄せられました。

講演する今村教授

講演では、東日本大震災が地震、津波、原子力災害等が連鎖する複合災害であったことを振り返り「我々は備え以上のことはできなかった」との教訓が示されました。耐震化や関係機関との協定、防災訓練、備蓄など事前準備が実際の災害対応に有効であった一方、想定を超える災害には大きな困難が生じたことから、地域や社会の変化に応じて対策を継続的に見直すことの重要性が示されました。
また、仙台市は海溝型地震だけでなく市街地を縦断する長町-利府線断層帯による直下型地震のリスクを抱え、東部地域では強い揺れや液状化への備えの必要性が紹介されました。企業にとって地震災害は、建物被害にとどまらず、交通・ライフラインの寸断、帰宅困難者の発生、サプライチェーンの途絶など事業存続に直結する問題であるため、防災を単なる安全対策ではなく経営課題として捉え、自社や取引先のリスクを把握するとともに従業員の安全確保、備蓄、代替輸送・調達、データのバックアップ等BCPを平時から検討することの重要性が指摘されました。
震災から15年が経過する中、教訓を風化させず一人ひとりが災害を「自分事」として捉え、備えを継続することの重要性が共有されました。

お問い合わせ先

事業者・団体名東北大学災害科学国際研究所
電話番号022-752-2108
住所宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1
WebサイトURLhttps://irides.tohoku.ac.jp
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